マズローの欲求5段階説の全知識と各欲求の満たし方
もりちゃ
あなたは、自分の欲求について、理解していますか?

人間の持つ欲求は、実に様々であります。

もっと良い場所に住んで、贅沢してみたい!
気になるあの子と付き合いたい!
良い家庭を築きたい!

実は、この「欲求」に関して、

「マズローの欲求5段階説」という説があります。

人間の持つ普遍的な欲求を分類し、

それらの仕組みや満たす方法について説いた説です。

今回は、この「マズローの欲求5段階説」

の内容から、欲求を満たす方法について

解説していきます!

こんな方にオススメ

・自分の欲求の正体を知りたい!

・自分の欲求を満たしたい!

・マズローの欲求5段階説を有効活用したい!

参考書籍は、こちらです。

ページ最下部にもリンクを設置しております。

①マズロー心理学入門(amazonのみ表紙は異なりますが、同じ本です。)

②自己肯定感の教科書

提唱者:マズローとは何者か

欲求段階説を唱えたマズロー

(アブラハム・マズロー, 1908/4/1~1970/6/8)は、

アメリカの心理学者です。

マズローは、1930年代から活躍しだした心理学者です。

私たち人間の本質(人間性)は、潜在能力を開花させ成長するものと考え、

その主張のもと、心理学にアプローチしていきました。

マズローの心理学は、人間性心理学と呼ばれ、

当時主流の2つの心理学に続き、第三勢力の心理学として

広く知れ渡っています。

マズローの思想である、

「人間の本質は成長すること」という主張は、

欲求5段階説で説かれています。

言い換えると、マズローの欲求5段階説は、

我々人間の成長のヒントと言えるでしょう。

では、実際にマズローの提唱した

欲求5段階説について、見ていきましょう。

マズローの欲求5段階説とは

マズローの欲求5段階説とは、

人間の持つ普遍的な5つの欲求について説いた説です。

「5つの欲求には、階層別(レベル)に分類され、

ある欲求が満たされると、その上位の欲求を満たそうとする

という、人間の基本的な心理を説きました。」

こちらが実際の欲求の5つの段階です。

人間の持つ欲求は、これら5つの欲求

(自己実現、承認、所属・愛、安全、生理的)

に分けられます。

下位(低次)の欲求を満たすと上位(高次)の欲求を満たそうとするのです。

(例:所属・愛の欲求を満たすと、承認欲求を満たそうとする。)

このマズローの欲求5段階説は、

マズローが提唱した考え方である

「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生き物である」

が基となっています。

低次の欲求を満たすと、より高次の欲求を満たすため

行動することが、結果的に成長するということです。

では、実際に、各欲求について詳しく見ていきます。

各欲求について

下位の欲求から説明していきます。

生理的欲求

生命維持、生きていくために必要な欲求を指します。

最も、本能的な欲求といえます。

具体例

・食欲

・睡眠欲

・排泄欲(性欲)

安全の欲求

身の安全や安心できる環境を求める欲求です。

具体例

・(災害時など、)身の安全を守りたい

・無秩序なところへ行きたくない

・安全を保証するため、家に住みたい

・保護されたい

・衛生環境が優れた場所で暮らしたい

所属・愛の欲求

孤独にならず、何かに所属していたい欲求です。

会社、社会、友人、家庭、恋人、サークルなどを

求めるのです。

具体例

・孤独は嫌だ

・会社の一員としていたい

・趣味のサークル仲間とともにいたい

・恋人が欲しい

・家庭を築きたい

・他者と繋がりたい

承認欲求

自分や自分の価値を認めてあげたいという欲求です。

この承認欲求は、

自分が自分を認めてあげたい欲求

他者から認めてもらいたい欲求

に分かれます。

具体例(自分からの承認)

・自分を信じたい、自信を持ちたい

・自分の能力や技術を磨きたい

・自信の価値や能力を誇りたい

具体例(他者からの承認)

・周りから、自分を認めてもらいたい

・出世して、地位を得たい

・賞賛や尊敬されたい

自己実現

自分らしく生きたい欲求を指します。

自分が何を成し得たいか

自分の価値観

に忠実に生きる欲求です。

具体例

・自身が好きなサッカーで、人々に勇気を与えたい

・自分と同じ悩みを持つ人を救いたいから、社会活動をする

自身の実現したいことを

極めて生きていく欲求です。

各欲求を説明したところで、

理解を深めるために、

マズローが説明に用いた具体例について

見てみましょう。

理解を深めるための具体例

危険なジャングルで暮らす5人の人物(A,B,C,D,E)がいます。

5人の状況は以下の通りです。

  • A→生きるために時々、食べ物や飲み物を探し暮らしている
  • B→ただ生きている(A) + ライフル銃と家を持っている
  • C→安全に暮らしている(B) + 一緒に暮らす人がいる
  • D→安全に共同生活している(C) + 共同生活者と信頼し合っている
  • E→信頼できる人と安全に共同生活している(E) + 集団のリーダーとして、広く尊敬されている

いかがですか。

5人の人物は、マズローが指摘するそれぞれの欲求レベルで

生きていることがわかります。

(A:生理的欲求、B:安全の欲求、

C, D:所属・愛の欲求(C→Dで欲求を満たせるということ)

E:承認欲求)

あなたが目を覚ますと、このジャングルで1人でいると想像してみてください。

飢えを感じたら、まず食べ物、飲み物を探すでしょう。

これがAの状態です。

ある程度食べ物、飲み物に困らなくなったら、

危険な状況から身を守り生き延びたいと考えるでしょう。

これがBの状態です。

安全に暮らせるようになると、

一人ではなく集団で共同生活したいと考えるでしょう。

また、共同生活する人とは、より信愛しあえるように

なりたいでしょう。

これがC, Dの状態です。

最後に、安全に集団内で生活できるようになると、

集団内から認められたいと思うようになるでしょう。

これがEの状態です。

なんとなくイメージがつかめてきましたか。

では、次に欲求5段階説について

いくつかポイントを述べていきます。

マズローの欲求5段階説のポイント

①生理的欲求は極めて強い。

例えば、飢え時には、我々の欲求は、

食欲を満たすことしか頭にありません。

「生理的欲求は最も低次だが、極めて重要である。」

とマズローは主張しています。

②欲求の階層度と健康度は比例する。

欲求が満たされず欠乏することが、

神経症の原因につながると、マズローは主張しています。

つまり、欲求を満たすことが生物学的にも重要なのです。

特に、他者からの承認欲求ばかり追い求めている状態は、

危険であると言われています。

(ここからは、本(自己肯定感の教科書)を参考)

この状態は、自分が自分を承認する(認めてあげる)

ことを怠った結果、起こると言われています。

他者の承認欲求ばかり求めても、

原因である、自分からの承認欲求は満たされません。

また、承認欲求は、自己肯定感を形成する大事な要素です。

承認欲求が満たされない状態では、

自己肯定感が低下し、うつ状態に陥ってしまうのです。

以上より、マズローが、

他者の承認欲求ばかり追い求める状態が

危険だと主張した理由もうなずけます。

③人によって欲求の優先順位は、例外がある。

例えば、

愛より承認を求めるサラリーマン(所属・愛の欲求よりも、承認欲求を優先)、

三度の飯より絵が好きで絵ばかり描いている(何よりも自己実現欲求を第一に優先)

といった、欲求の優先順位がマズローの欲求5段階説と異なる人がいます。

つまり、

マズローの主張した欲求を低次から順に満たすのではなく、

自分の欲求の優先順位順に、満たすように行動することが

ありうるのです。

あくまで、自分の欲求の優先順位を知り、

それを満たすために行動することが、

自己矛盾なく健康に生活できるように思えます。

④各欲求を満たしている割合(%)

各欲求を満たしている人の割合は以下といわれています。

(マズローの独断で判断されたもの。)

生理的欲求→85(%)

安全の欲求→70(%)

所属・愛の欲求→50(%)

承認欲求→40(%)

自己実現→10(%)

また、自己実現の上に自己の超越の域があるとされています。

全人類の2%が到達しているといわれています。

では、自己実現の上の自己超越についても

見てみましょう。

第6の欲求:自己超越について

自分が極めたことに対してのみ求め、

その活動に没頭する様子を指します。

他者の評価や、見返りなど、

その活動以外のことを気にせず、

自身がしたいことを極め没頭しているのです。

全人口の2%しかこの領域に達していないとされており、

非常に稀なケースです。

これは、心理学者のチクセントミハイが

提唱した「フロー体験」のようなものです。

「フロー体験」は、

「他のこと全てを忘れ、

活動に浸りこんだ先に存在する、

過度な集中状態」

です。

気になる方は、こちらで詳しく解説しています。

是非、読んでみてください!

驚異の集中力を手に入れよう~ゾーンに入るための全知識

(ゾーンに入るとフロー体験は同意です。

リンクは間違っていないのでご安心ください。)

では、実際に5つを満たす方法について

解説していきます。

5つの欲求を満たす方法

前提:各欲求の特徴とグループ分け

5つの欲求の満たし方について、

各欲求の特徴とグループ分けから、

解説します。

各欲求は、

・欲求がどこにあるのか(外部か自分内部か)

・欲求動機(欠乏か成長か)

によって、グループ分けできます。


まず、欲求がどこにあるのか、についてです。

生理的欲求、安全欲求、所属・愛の欲求は、

自分の外部に欲求があります。

外部環境を満たそうとする欲求なのです。

(食べ物を食べること、家に住むこと、

仲間を作ることなどは、

全て自分の外部の環境です。)

一方、承認欲求、自己実現欲求は、

自分の内部に欲求があります。

(自分を承認する評価基準(能力、出世)などは、

自分の内部で決まりますし、

自己実現のために、自分が何をしたいのかも、

自分の内部で決まります。)


次に、欲求の動機についてです。

生理的欲求、安全の欲求、所属・愛の欲求、承認欲求は、

欠乏動機の欲求です。

足りないから、手に入れたい

という動機が欲求を満たそうとします。

一方、自己実現欲求は、

成長動機の欲求です。

自分が成長したいから、成しえたいから、

どこまでも追求していくのです。

では、具体的な各欲求の満たし方についてです。

生理的、安全、所属・愛の欲求の満たし方

生理的欲求、安全の欲求、所属・愛の欲求の満たし方は、

「努力して、手に入れる」ことです。

当たり前のことで、申し訳ないのですが、

これらの欲求は、自分の外部にあり、

かつ

手に入れることで満たされる(欠乏欲求)

なので、努力するしかないのです。

この時、一つ注意しないといけないのは、

自分の満たしたい次元の欲求以外の欲求を満たしても、

解決しません。

例えば、所属・愛の欲求を満たしたい方が、

その上の承認欲求を満たしたり、

すでに満たしている安全の欲求を求めたりしても、

所属・愛の欲求は満たされません。

満たす欲求の次元を間違えず、欲求を満たすことが重要です。

また、

どうしたら、どういう方法なら欲求が満たされるか、

思考を論理的に深める

ことが欲求を満たすために大切になります。

食事や睡眠を満足させたいなら、

食費を稼いだり、自分の自由な時間を確保する。

そのために、給料の良い仕事が必要だな

とか

仕事や趣味の時間を少し削ろうかな

とか

思考を深めながら、努力に結びつける必要があります。

1つだけ、思考を深める方法を紹介します。

「5W1H」です。

Who(だれが)、

When(いつ)、

Where(どこで)、

What(なにを)、

Why(なぜ)、

How(どのように)

に分けて、思考を深める方法です。

是非、活用してみてください。

承認欲求の満たし方

承認欲求の満たし方は、上記でも少し示しましたが、

まず、自分からの承認欲求をある程度満たしてあげることが重要です。

自分で自分をある程度認めてあげないと、

過度に他者からの承認欲求を求めるようになります。

しかし、この過度な他者への承認欲求の原因は、

自分が自分を認めてあげていないからです。

他者からいくら認めてもらったからといって、

過度な他者への承認欲求は尽きることはありません。

このような状態に陥らないために、

まず、自分が自分を認めてあげることが大切です。

自分からの承認欲求を満たす(自分を認めてあげる)には、

方法は様々あります。

ここでは、2つ紹介します。

①スモールステップの原理

(達成できそうな課題を設定して、達成することで自信に繋げる。)

②完璧主義をやめ、出来ない自分を許容する

(人は、出来なかったことに目が向く癖がある。

出来たことに目を向け、過去の自分より、少しでも成長したことを褒める。)

次に、他者からの承認欲求を満たすことです。

他者から認めてもらうには、

他者から何を求められているかを理解し、

それを満たすために動くことが必要です。

他者からの承認欲求を満たすには、

他者の求めていることを理解しようと努め、

それを満たすために行動してみてるとよいでしょう。

「他者の求めていること」が

想像しにくい方は、

自分が尊敬する人、自分が魅力に感じる人

を想像すると良いでしょう。

私の尊敬するAさんは、
仕事が出来るだけでなく、
周囲にも気を配ることが出来て、
すごいなぁ~~。

僕の好きなBくんは、
親身になって私の話を聞いてくれたり、
何事にも肯定的で積極的だから、元気を貰えたり、
魅力的だなぁ~~。

このように、自分が認めている尊敬している人、好きな人

の特徴を具体的に想像することで、

他者から求められることが理解しやすくなります。

その特徴が、他者から認められる要素と

考えれれるからです。

是非、活用してみてください!

自己実現欲求の満たし方

自己実現の満たし方は、

「自分の実現したいことをとことんして、自分らしく生きる」

ことです。

この行動自体に障壁はないので、

下位の欲求を満たすことが、

自己実現欲求を満たす1番の近道です。

ただ、自己実現に関しては、

終わりがありません。

生涯かけて、自分の成しえたいことを追求していく

それこそが、自己実現の生き方なのです。


自己実現を満たす方法として、

肝心の自己実現の対象についても

少し説明します。

自己実現の対象は、人それぞれですが、

マズローは、B価値という価値があると述べています。

B価値とは、

「真・善・美・全・正義」などの価値のことです。

自己実現者は、個々人のB価値を追求して、

自己実現の道を歩んでいるのです。

そして、このB価値に向かう(自己実現の道を歩む)ためには、

仕事という手段に熱中し、働きぬくことが必要なのです。

例えば、弱きを助けることがB価値と感じる人にとって、

自分自身の正義(B価値)を実現する手段として、

法律という仕事を全うすることが、自己実現であるということです。

まとめると、自己実現欲求の満たし方は、

自分のB価値と思えることに向かい、

その手段としての仕事を全うすることです。

まとめ

まとめ

・マズローの欲求5段階説の5つの欲求は、

 生理的欲求、安全の欲求、

 所属・愛の欲求、承認欲求、

 自己実現欲求

・低次の欲求を満たすと高次の欲求が現れる

・自己実現を超えた自己超越が存在する

・生理的~所属・愛の欲求の満たし方は、

 手に入れるため、努力すること

・承認欲求の満たし方は、

 自分からの承認欲求を適度に満たしたうえで、

 他者から求められることが、出来るように努力すること

・自己実現欲求の満たし方は、

 自分の成しえたいこと(B価値)に向かうため、仕事を全うする

最後まで読んでいただきありがとうございました。

参考書籍

①マズロー心理学入門(amazonのみ表紙は異なりますが、同じ本です。)

マズローの欲求階層説、

その先の自己実現者のみの世界であるユーサイキア

について記されています。



②自己肯定感の教科書

自己肯定感の高め方が記されています。

自己肯定感を、細分化して解説されているので、

自分に合った方法で自己肯定感を上げる方法が分かります。

今回は、承認欲求の解説を際、参考にしました。


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