
あなたは、「嫌われる勇気」について、
ご存知でしょうか?
哲学や自己啓発とも言われる、
「アドラー心理学」を解説した書籍になります。
今回は、「嫌われる勇気」と、
その続編である「幸せになる勇気」を
についてまとめていきます。
目次
嫌われる勇気とは?
嫌われる勇気は、
2013年に出版された書籍であり、
「アドラー心理学」を物語形式で解説しています。
2017年には、ドラマ化もされ、
日本では、一躍有名になりました。
アドラー心理学自体、
ギリシャ哲学と地続きの思想です。
哲学の元となる
「幸福とは何か。」
「どう生きるべきなのか。」
といったところがアドラー心理学の
元とも言えます。
平たく言うと、
より幸せに生きるためのヒントが
つまっているのです。
では、実際にポイントを見ていきましょう!
ポイント1:原因ではなく、「目的」!
多くの心理学が、行動の原因を探るのに対し、
アドラー心理学では、その行動の目的を見ます。
全ての行動は、何らかの目的があると考え、
目的に沿った行動をとるとされています。
少しややこしいので、例を考えてみましょう。
例えば、「外に出たいのに、不安で出られない方がいたとします。」
これを、アドラー流(目的)で考えてると、
「外に出たくないから、その言い訳として、不安になる。」
と考えるのです。
原因と思っていることは、
行動をしたいためのあくまで口実なのです。
その行動の目的を考えることで、
より深く自己理解が出来るのです。
ポイント2:すべての悩みは、対人関係の悩み
アドラーは、
「全ての悩みは、対人関係の悩みだ」と主張します。
この世の中に、自分一人だけしかいなければ、
悩みなんてないと考えるのです。
対人関係があるから、
その中で劣等感や、承認欲求の追求などが起こり、
悩むのです。
ポイント3:対人関係のポイント「課題の分離」
アドラー心理学では、
「他者の課題に踏み込んではいけないとします。」
現代では、相手のためを思って、
「○○しなさい」とアドバイスすることが多々あると思います。
知識や経験不足を補うためのものは良いです。
(例:上司が部下に仕事内容を教えるなど)
しかし、相手の人生に対して、自分の理想を口出ししてはいけないのです。
相手の人生は相手自身が生き、責任を取るのです。
子供に対して、「○○大学に入学すべき!」という親、
友達に対して、「大手企業に就職すべき!」という人、
など、これらは、他人の課題に土足で入り込んでいる例です。
また、逆もしかりで、自分の課題を投げ出して、
他者のアドバイスのせいにすることもいけません。
「親が○○大学に入れと言ったから入ったのに、失敗につながった」
「友達が大手企業に入れと言ったから入ったのに、全然活躍できない。」
このような、他責もいけません。
ポイント1の「原因より目的」につながりますが、
これは、自分が失敗しても言い訳が出来るから、
他者のアドバイスを鵜呑みにしたが故です。
自分の人生を生きれるのは、自分だけなのです。
だからこそ、課題の分離を行い、
誰の課題かを意識する必要があるのです。
ポイント4:幸せとは?
幸せとは、自分の価値を気づくことです。
私たちが、自分の価値を実感できるときは、
誰かの役に立っているという貢献感を得た時です。
このためには、以下が必要だとされています。
・自己受容(ありのままの自分を受け入れる。)
・他者信頼(他者を仲間と思い、根拠ない信頼を寄せる。)
・他者貢献(他者に積極的に貢献する。)
自己受容で自分を信じているから、
「他者を信じる自分」を信じられ、
他者を信頼するからこそ、
そこに積極的に貢献しようと思ったり、
他者貢献出来ていることに幸せを感じ、
自分に自信が持てるから、自分を信じることが出来る。
このように、これらが補い合うことで、
貢献感を実感でき、幸せになれるのです。
ポイント5:今ここに生きること
「自分が今ここで出来ることをすること」
が重要であるとされています。
これも、ポイント1と似ていますが、
出来ない原因を考えるのではなく、
目的のために今できることを考えることが重要とされています。
過去や未来はその人の意味づけ次第で変わる。
他者との関係を変えるためにまず自分が変わる。
(他者が変わるかはあくまで他者の課題。
自分が変わるのは、自分の課題。)
このように、今できることを連続して行うことが、
人生を変化させ、幸せにつながるのです。
今回は以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました!
参考書籍